COLUMN / MODULE_04
時給300円で働いていた話 — 安請けは、交渉のタイミングを殺す
恥ずかしい話をします。
私はフリーランス1年目、SNSの運用代行を月3万円で請けていました。
かかる時間で割ると、時給換算はたぶん300円くらい。
法人営業を12年やって、社長賞も2回もらって、「営業には自信があります」という顔をしていた人間が、自分の値付けでこれです。
安請けの本当のコストは「お金」じゃない
月3万円という金額そのものより、痛かったのはこっちです。
交渉のタイミングを、永遠に失ったこと。
一度安く請けると、「今さら値上げって言いづらい」が毎月積み重なっていきます。来月こそ言おう、キリのいいタイミングで言おう。そのキリのいいタイミングは、来ません。相手の中で「この人=月3万の人」という相場が固まっていくだけです。
値決めの失敗は、その案件だけの損失ではなく、関係の中でのあなたの相場を決めてしまいます。
もうひとつの失敗:「できるから」で受ける
私はわりと器用な方で、やれば大体できてしまいます。
だからフリーランス1年目、「やりたいか」ではなく「できるか」で案件を受けていました。
結果、やりたくない案件で稼働が埋まって、キャパが爆発しました。
器用な人ほど、この罠にはまります。できてしまうから、断る理由が見つからない。でも「できる」と「やるべき」は別の話です。
今の私の答え
ちなみに、当時と同じ業務を今受けるなら、最低20万円です。月収も、最初の30万円から、いちばん良い月で100万円まで来ました。
スキルが7倍になったわけではありません。変わったのは、値決めと、断る基準と、関係の作り方です。
単価交渉の切り出し方と「断る基準」のチェックリストは、教材として準備中です。まずはこれだけ覚えて帰ってください。
最初の値段が、あなたの相場になる。